・コンカフェで働ける年齢
・年齢詐称して入店するリスク
について詳しくまとめました。
コンカフェは、ナイトワークの中でも新しい部類に入るお仕事です。それゆえにグレーな部分も多いといえます。特に働ける年齢に関してはお店によって扱いが違うため、十分に注意しなければなりません。
これからコンカフェで働こうと思っている女の子は、ぜひチェックしておいてくださいね!
もくじ
コンカフェで働ける年齢は“18歳以上で高校生不可”が多い
コンカフェで働ける年齢は、キャバクラやクラブと同じく「高校を卒業した18歳以上」となっているところがほとんどです。
18歳以上を対象にキャスト募集をしているコンカフェが多い理由としては、まず「労働基準法」が深く関わっています。
労働基準法とは労働者の権利を守るための法律で、第61条において「18歳未満の者は午後10時〜午前5時までの深夜時間帯に使用してはならない」と定められているのです。
つまり、高校生が働けるのは遅くても「22時まで」ということになります。労働基準法を遵守しているからこそ、高校卒業済みの18歳以上に対して募集をかけているのですね。
また、コンカフェの中にはきちんと「風営法」の許可を得て営業しているお店もあります。風営法の許可を取ることで、お客さんと長時間談笑したりカラオケでデュエットしたりといった「接待」を堂々と行うことができるのですが、残念ながら18歳未満は働けない決まりです。
なにより、未成年者を雇うことは労働基準法や風営法に関係なく、コンカフェ側にとってリスクが高いといえます。
万が一未成年者を働かせていたことが公になると、お店の印象そのものが悪くなりますし最悪の場合、警察沙汰になってしまう可能性も決して0ではないからです。
「18歳以上高校生不可」と求人に記載されているコンカフェに対して「条件が厳しい」と感じてしまうかもしれませんが、見方を変えれば法律を守って営業している優良店であるともいえます。
悪質なコンカフェが少なからず存在しているからこそ、年齢制限の有無は安心して働けるかどうかを見極める判断材料のひとつとして活用できそうですね。
未成年でもコンカフェでバイトすることはできる
相談者さん
コンカフェってどんなことをしますか?
バイトしてみようかなと思っているのですが危ないですか、?
「高校生を卒業した18歳以上」を対象としているコンカフェ求人に比べると数はかなり少なくなってしまいますが、15〜17歳でも働けるコンカフェは存在しています。
具体的にはお酒の提供や接待行為、深夜営業をしていないお店が該当するといえるでしょう。
ただし、あなたが「15歳」である場合は注意しなければなりません。というのも、労働基準法によって「働ける最低年齢」が明確に定められているからです。
(最低年齢)
第五十六条 使用者は、児童が満十五歳に達した日以後の最初の三月三十一日が終了するまで、これを 使用してはならない。安心衛生情報センター
この文章は「15歳の誕生日後、最初に迎える3月31日を過ぎてから働かせることができる」という意味を表しています。
極端な例を挙げると、2022年4月1日に誕生日を迎えて15歳になっていたとしても、2023年3月31日を過ぎるまでは働けません。つまり実際に働けるのは、その翌日の「2023年4月1日から」ということになりますね。
高校へ通学しているかどうかは関係なく、あくまでも「年齢」によって定められていることを理解しておきましょう。
未成年の高校生がコンカフェでバイトする際の注意点
未成年の高校生がコンカフェでバイトする際には、いくつかの注意点があります。
それぞれを詳しくみていきましょう。
1. 法律を守っているお店か
まず初めに、法律を守っているお店かどうか確認するようにしましょう。違法なコンカフェで働くと、何かしらのトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
具体的には、働く時間や仕事内容、時給についてチェックしておくと安心です。
前にも触れたとおり、未成年は22時以降働くことができません。年齢制限を設けずにキャスト募集しているにも関わらず、深夜帯にまで営業時間が及んでいる場合は入店を控えておいたほうがいいでしょう。
また、過度なスキンシップやお客さんとのおしゃべりが業務内容に含まれていたり、相場以上に時給が高いお店にも注意が必要です。
危ないコンカフェに入店してしまわないためにも、できれば知名度が高い大手のお店で働くことをおすすめします。
2. 学校でバイトが禁止されていないか
コンカフェに限らず、学校の校則でバイトが禁止されているのであれば働くことはできません。
万が一バイトしていることが学校側にバレてしまったら、停学処分や退学処分になってしまう可能性もあります。
学歴は将来の就職にも大きく関わってくるため、たとえ不本意であったとしても校則には従っておくべきです。もし許可制なのであれば、きちんと正規の手順を踏んで堂々とバイトするようにしましょう。
3. 親に承諾をもらっているか
コンカフェでバイトするときは、親から承諾を得るようにしましょう。
それでなくても、未成年者を狙った悪質な事件は後を絶ちません。親に心配をかけないため、なにより大きな問題があったときにスムーズに連絡が取れるよう、必ず一言伝えておいてください。
「コンカフェでバイトするなんて親に言いづらい」と思ってしまうかもしれませんが、そもそも未成年が働けるコンカフェは「一般的なカフェ」と同じ飲食業です。後ろめたい気持ちを感じることは一切ありません。
それでも親に言いづらいようであれば、「コンカフェ」という名称は伏せて「カフェでバイトすることにした!制服可愛いんだよ〜」と報告しておくといいでしょう。お店の場所や勤務時間も伝えておくとより安心ですね。
4. 学業の妨げにならないか
学生の本分は、やはり学業です。特に中間考査や期末考査の前は、まとまった時間を確保して勉強に充てたいのではないでしょうか。
学業とバイトを両立させるためには、ある程度シフトの融通が効くバイト先を探すことが重要となります。面接の時点で、テスト前などに長期休みが取れるかどうかを確認しておきましょう。
5. お酒やタバコを断れるか
民法の改正によって、成人年齢が18歳に引き下げられました。しかし、お酒やタバコの年齢制限に関しては「20歳以上」のままで維持されています。
未成年であるにも関わらず飲酒や喫煙をしていることがバレたら、それこそ警察に補導されてしまう可能性が高いです。場の雰囲気に飲まれて、飲酒や喫煙をすることは絶対にしないでくださいね。
20代後半~30代でもコンカフェで働けるが求人は少ない
相談者さん
30代の女です。 メイド喫茶でアルバイトしたいのですが、年齢的に応募不可なんでしょうか??
コンカフェで働く年齢の上限は設けられていないため、20代後半〜30代の女性でも求人に応募することは可能です。ただし、コンカフェに限らずナイトワークは若い女性に需要があります。
特にコンカフェは他のナイトワークに比べて平均年齢が低く、そのほとんどが18〜25歳くらいまでの女の子です。
20代後半ならまだチャンスがあるかもしれませんが、年齢が上がるほど採用率が落ちてしまうことだけは理解しておきましょう。
もしあなたが20代後半〜30代で何かしらのナイトワーク経験があるなら、平均年齢が高めのクラブやラウンジ、スナックへの入店も検討してみてください。
高級店であれば落ち着いた大人の女性が好まれる傾向にあるため、20代後半より上の年代でも採用されやすいですよ。
仮に未経験であったとしても、20代後半〜30代で水商売の世界に飛び込むのは決して悪いことではありません。クラブやラウンジ、スナックでは基本的にママのお手伝いをすることになるため、キャバクラと違って熱心な営業活動もせずにすみます。サポート環境が整っていることもあり、経験がなくても始めやすいお仕事です。
コンカフェへの憧れだけで闇雲に求人へ応募し続けるのではなく、ときには一度立ち止まって別の道を模索してみるのも大切なことではないでしょうか。
若く見えても40代がコンカフェで働くのはかなり厳しい
どれだけ若く見えても、40代がコンカフェで働くのは現実的ではありません。
大きな理由として、そもそも40代を受け入れているお店がほとんどないことが挙げられます。たとえ求人に「◯歳〜◯歳まで」と明記されていなくても、40代と判明した時点で不採用となってしまう可能性が高いです。
確かに、もともとの顔つきやメイク、美容医療でのメンテナンスによって、年齢を重ねていても若く見える女性は少なくありません。
それでも、やはり10代や20代の女の子と比べたときにその差は浮き彫りになってしまいます。見た目もそうですが、10代〜20代前半特有の若いノリに40代がついていけるのかというと、どうしても厳しいものがあるでしょう。
そうなってくると、仮に採用されたとしても精神的なストレスを感じてしまうかもしれません。常に若い女の子と比較されるわけですから、むしろ「気にしない」というほうが難しいはずです。
だからこそ、40代になってコンカフェで働くのであれば、いっそのこと熟女キャバクラやスナックといった年齢を活かせる業種にチャレンジすることを強くおすすめします。
熟女キャバクラやスナックであれば40代の女性も多く活躍しているため、年齢によるコンプレックスを感じることなく働けるでしょう。
コンカフェで年齢詐称して働いたらバレる?
相談者さん
私は現在17歳です。
メイド喫茶でバイトしたいのですが、
18歳未満は不可と書いてありました。
もし、年齢を誤魔化して18歳と言って
採用になった場合…バレたらどうなるのか
教えてください!
コンカフェでは、正式に入店する前に必ず身分証明書の提示を求められます。「18歳未満は不可」といった年齢制限を設けているお店であれば、なおさら避けては通れません。
お店側としても、「年齢詐称した女の子を雇って警察に目をつけられることだけは避けたい」と考えているため、年齢に関してはかなりシビアにチェックしています。
そのため、基本的にコンカフェでの年齢詐称は「バレる」と考えておいてください。もちろん、他人の身分証明書を「自分のもの」だと偽って提示するのもNGです。
万が一、身分証明書を求められず履歴書のみ提出させるお店だったとしても、年齢詐称して履歴書を書けば「私文書偽造等」の罪に問われてしまうかもしれません。
悪質だと判断されれば、たとえ未成年であっても刑事処分が下される可能性もあります。仮に穏便に済ませてもらえたとしても、年齢を偽って入店したことがバレたらそのまま働き続けることはできないでしょう。
ほんの少しの出来心でした行いが、思っていた以上の大きな波紋を起こしてしまうことは決して珍しいことではありません。
「〇〇ちゃんも年齢を偽って働いているから大丈夫」と安心するのではなく、常に最悪のパターンを想定して動くようにしてくださいね。
中学生はコンカフェで働くことはできない
相談者さん
友人の知り合いに中学生でアルバイト(コンカフェ嬢)をしている人がいるそうです。
その方は高校生と偽装しているそうなのですが、それって大丈夫なのでしょうか?
前にも説明したとおり、法律では「15歳の誕生日後、最初に迎える3月31日以降でなければ雇ってはいけない」と定められています。この「最初に迎える3月31日」とは、実は中学校の卒業時期に該当しているのです。
つまり中学生の段階では、コンカフェどころか他のバイトをすることも認められていないことになります。高校生と偽ってバイトすることは違法行為となるので、絶対にしないでください。
それ以前に、あなたを中学生だと知った上で仕事を持ちかけてきたり、雇い入れてくる人はかなり危険です。最悪の場合、売春や詐欺などの犯罪行為に巻き込まれてしまう恐れがあります。
実際、中学生を雇っていたコンカフェが摘発され、関係者が逮捕される事件は後を絶ちません。
どうしても高校生になる前に働かなければならない事情があるなら、まずは先生や役所に相談しましょう。どちらにせよコンカフェでバイトすることはできませんが、例外的に新聞配達や牛乳配達、子役をはじめとした芸能関係の仕事であれば、中学生の労働が認められています。
自分の身を守るためにも、最低でも高校に進学してからバイトはするようにしましょう。
まとめ
2022年、民法の改正によって成人年齢が引き下げられました。具体的には、2004年4月2日以降生まれの人は18歳の誕生日を迎えた時点で新成人となります。
高校3年生の学年やクラスには成人と未成年が混在していることになるため、ややこしさを感じている人も多いのではないでしょうか。
さて、これまでに説明してきたとおりコンカフェで働くためには一定の年齢をクリアしておく必要があります。最後に、コンカフェで働ける年齢について再度確認しておきましょう。
中学生 | コンカフェ勤務不可 |
高校生(18歳以下/未成年) | △(お店による) |
高校生(18歳/新成人) | △(お店による) |
高校へ通っていない未成年(15歳〜17歳) | △(お店による) |
成人(18歳以上) | コンカフェ勤務可能 |
15歳〜17歳の女の子に関しては、高校へ通っているかどうかに関係なく、お酒の提供や接待行為のないコンカフェであれば働くことが可能です。
ただし、中には「お酒の提供やお客さんとのおしゃべりはない」などと偽って未成年を雇い入れている悪質なお店もあります。
求人だけを見て安心するのではなく、もし可能なのであれば一度お客さんとしてお店を利用してみてください。実際に利用してみることで、お店の実態を把握することができますよ。
また、18歳はコンカフェで働ける年齢ではあるものの「高校生を不可」としているお店が大半です。お店によって扱いが異なるため、必ず求人に記載されている「応募対象年齢」を確認するようにしてください。
コンカフェへの憧れから、つい年齢制限を無視して働きたくなってしまうかもしれません。しかし年齢制限をきちんと守って働くことは、結果的にあなた自身の身を守ることにもつながります。
年齢制限を守って安心&安全に、そしてなにより楽しくコンカフェでバイトしましょう!